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2021年4月8日(木)

立教大学観光学部・西川ゼミのみなさんとの『小川和紙を未来につなごう』ジョイントプロジェクト(3回目)が小川町で実現しました!

本プロジェクトは「楮(こうぞ)の芽かき体験」の観光事業化を通して、2014年にユネスコ無形文化遺産に登録された「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」に選ばれた3つの和紙の一つである「細川紙」をはじめとする小川和紙の伝統継承について一緒に考えていくプロジェクトです。

1~2回目は年明けの緊急事態宣言の発令を受けて急遽オンラインでの実施を余儀なくされました。

楮かしき(かずかしき)から楮打ち(かずうち)までの行程の体験を通して紙料まで作り上げて各自、自宅の冷蔵庫で保管していました。

緊急事態宣言の解除を受けて、ようやく今回小川町に集まることができ、学生のみなさんが作った紙料を持ち寄り、和紙漉きを行い、紙干しまで全ての行程の体験が終了しました。実際に楮から和紙ができるまでの全行程を体験することで、和紙に対する思いや、難しさなど多くの感想を頂きました。

会場となった和紙体験学習センターのガイドさんの話にもありましたが、漉いた和紙は、日常で使われてはじめてその意味を成します。そしてその質感に愛着を持ち、その人がまた和紙を手にしてくれた瞬間に職人さんとのつながりが深まるのです。

従来より細川紙は、本美濃紙や石州半紙とは違い、より庶民的で、古くから生活の様々な用途に活用されてきました。現在では国産楮はタイフィリピンなどの安価な海外産の楮に席捲され、また現代では機械製の洋紙が多く使われるようになりました。

その中で小川の細川紙は、江戸時代の風合いを廃れさせないためにも、今でも国産の楮のみを使ったものしか、その名を名乗れません。そんな伝統ある和紙の活用と、国産楮の可能性を未来につなげていくことは、小川町の産業文化を廃れさせないためにも大事なことだと考えています。

次回は5月下旬。
“楮の芽”を活用したプロジェクトに進みます。

おいでなせえ小川町は、引き続き立教大学観光学部のみなさんと協力して「持続可能な観光」と「まちづくり」の可能性を芽吹かせていきます!

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